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リサイクル・ピアは、建設系混合廃棄物を高リサイクル率で再資源化する中間処理施設であるが、
循環型社会の構築に向けて建設関連のもの・人・情報が循環する建設循環の推進を目指した建物である。
中央に立体的にプラントを配した吹抜空間があり、その周りを工場のほかに管理施設や厚生施設が囲い、
操車場やヤードなど従来は建物の外に配置されるスペースも建物内に取り込んでいる。
この建築形式は将来プラントの変化に対応できるフレキシビリティの確保と、建物の長寿命・長期使用にも
配慮したものである。
建設系混合廃棄物は、1階の受付を通りリサイクル品通路で単品を降ろした後、2階の搬入荷卸エリアへ
アクセスする。そこからは、1から4階までの吹抜に立体的に配置された展開・機械選別エリア、精選・仕上選別
エリア、磨砕洗浄装置などの処理ラインが、混合廃棄物の中から単品を選別し、残りの廃棄物から土石資源を
製造している。
可燃物は、2階の搬入荷卸エリアを通り可燃物ラインで処理し1階から搬出する。1階のリサイクル品通路に沿って
石膏ボード、木くず、ダンボールの単品処理ラインがある。施設内の粉塵を排除するために、プラント各所に
配したミスト噴霧や泡噴霧の鎮塵装置で粉塵の発生を抑制し、4階には集塵装置を設けている。
3階には温浴施設や休憩室、屋上には庭園と休憩スペースが用意されていている。
5階には管理事務所、情報センター、配車センターを設置しており、首都圏の混合廃棄物の処理の中枢機関と
して機能する。
また、見学者や来訪者の工場見学ルート、環境教育を広報する研修施設も備えており、 今後の静脈産業を先導する施設を目指している。
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