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在家主義と現世中心主義を特徴とする日蓮宗系の本門仏立宗の寺で、信仰の理念と在家信者の共同体としての活動に相応しい寺のあり方を求めた。それは仏の場・僧侶の場・人の場と云う三つの主体的な場が独立して向かい合って建ち、それらによって囲まれた中央の空間<しゅう集の場>をつくり出す、この<しゅう集の場>は2層で上層が理論の場としての本堂、下層が実践の場としての多目的集会室と云う空間構成である。建物はこの場の構成を忠実に表現している。特に三つの場の内部空間の自律性、<しゅう集の場>の快適性、2階の本堂への動線の処理に配慮している。 |
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