10.建築のライフサイクルへの配慮
建材の各段階に対する配慮すべき取り組み事項

ライフサイクル 配慮すべき取り組み
建材の製造 ・資源の採取段階での環境配慮(資源持続性、代替資源の有無など)
・使用する素材の改善及び削減(環境及び人体への影響の少ないもの、素材使用量の低減、再生可能への転換、リサイクル材使用など)
・製造段階での排出物、放出物の削減(端材・戻り材の削減、工場からの放出物の削減など)
設計・建設 ・周辺環境に配慮した建設計画(環境配慮項目の設定から環境配慮設計・環境に配慮した施工計画などの立案)
・使用する部品・部材の選択及び削減(環境負荷低減、長寿命化、保全性・運用性、有害物質排除、建材使用量の適正化)
・建設段階での排出物、放出物の削減(建設廃棄物・仮設材・養生材・梱包材の削減、建設現場からの放出物、騒音・振動の削減)
・廃棄段階を考慮した建設(再利用、解体・交換容易性、部品部材の耐用年数の同調、処理・処分容易性などへの配慮)
供用・維持管理 ・維持管理計画(維持管理方式の検討、保守・点検・清掃・補修などの容易性)
・供用・維持管理段階でのエネルギー及び水資源の削減(エネルギー及び水使用量の削減)
・供用・維持管理段階での低公害(有害物質・排出物・放出物・騒音・振動などの削減)
・供用・維持管理以降の段階に必要な情報の整理(設計図書、部品・部材情報、履歴など)
改 修 ・設計段階における機能・用途変更への適応性(間取りの可変性、設備の可変性など)
・長寿命化へ向けた改善の推進(リニューアル、リノベーションの推進)
・環境配慮に向けた改善の推進(省エネルギー、健康配慮、バリアフリーなど)
・廃棄段階を考慮した改修(再利用、解体・交換容易性、処理・処分容易性などへの配慮)
解体・最終処分 ・解体・処理処分に対する事前計画の重要性(解体計画、廃棄物の解体方法、分別・選別方法、リサイクル計画など)
・廃棄物量の削減(発生抑制、再利用、再資源化方法の検討)
・有害物質や環境汚染物質の削減(処理・処分、地球回帰、焼却方法の検討)

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